行到水窮処  

~~行きては至る 水の窮まるところ
P5227402座して看るは 雲の起こるとき~~

中歳頗好道  晩家南山陲
興来毎独往  勝事空自知
行到水窮処  坐看雲起時
偶然値林叟  談笑滞還期

~「終南別業」 王維(中国唐時代の詩人)~
中年の頃よりいささか道を好み 晩年南山の麓に居を構えた。
気が向けば一人で出掛け 気ままな暮らしに
物事の勝ち負けも気にならなくなった。
川に沿って歩いて行くと水の湧き出る処に辿り着き
腰を下ろし悠然と雲の湧き起る様子を見ていた。
偶然木こりの老人に出会い 話が尽きず帰る時を忘れてしまった。

水無月の頃によく掛けられる禅語です。
行く雲や流れる水のように、物事に執着せずに
自然のあるがままに任せてみよと言う教えでしょうか。