~~~秋山の樹の下隠り行く水の
われこそ益さめ御思ひよりは~~~ (万葉集)
(秋山の木の下をひそかに流れゆく水が増すようにひそかにあなたのことを
思っています。あなたが私に寄せる思いよりは)
(鏡王女が天智天皇に贈られた歌)
神秘的な透明感溢れる水面に鏡のように映し出される景観、
清らかな聖水の流れに
世俗世間から切り離され
身も心も洗われるようです。
湖畔周辺は、
御神域になっていて
空気も水も生命力溢れ
思わず手を合わせて
感謝申し上げます。
茶室に通ずる路地は、「市中の山居」と申され、深山の雰囲気を漂わせ
俗世間からの切り替えをする場所です。
露地の三露と言われる「打ち水」は
樹木の葉や敷石だけでなく、もてなす側の世俗の心をも
浄化する働きがあります。
日々何気なくつかっている水道の水にも感謝の念を持ちたいと思います。