勅なればいともかしこし鶯の

〜〜〜勅なればいともかしこし鶯の

 宿はととはば如何答へむ〜〜〜     (拾遺集)

 

(天皇からの命令で恐れ多いことですが

鴬が宿はと聞いて来たらなんと答えましょうか)

 

村上天皇の時、清涼殿前の梅の木が枯れたので

勅命により西の京の名木を求めた。

 

 

掘り取られた木の枝には

その家の女主人(紀貫之の娘)の歌が

結びつけてあった。

帝はその家の主が紀貫之の娘であったことを知り

その歌に深く感じて梅を返され

「鶯宿梅」と

名付けられたと言われます。

 

先日の暖かな朝、鶯が春を告げました。

いよいよ弥生三月です。