旧年寒苦梅 得雨一時開 
疎影月移去 暗香風送来
昨是埋雪樹 今後帯花枝
喫困寒多少 可貴百花魁
「般若心経毒語注」
寒い冬の苦しさに耐えてきた梅が、一陽来復の春雨に逢って
固く閉ざしていた蕾を開いた。それは桜花の爛漫と違って
どこかに気高い容姿を漂わせている。その上に薄月が照って
そよ風が吹き、ふくよかな梅の香りを伝えてくる。
昨日までは、雪に埋まっていた枯れ木が、今日はもう枝に
花を付けている。実に気高く美しく自然の摂理をも超越した
尊厳を自らの中に秘めている。
困難欠乏を闘い抜いて、柳桜をこきまぜて春の錦を前に
百花に魁けて春を告げている。 (寒梅の茶意より)
梅花を人生の教え、人生の厳寒における人間の心構え
と、鵬雲斎大宗匠は伝えています。
梅一輪、春の兆しが待ち遠しいですね。