〜〜〜雪降りて 年の暮れぬる 時にこそ
つひにもみぢぬ 松も見えけれ〜〜〜 (古今集)
(雪が降り今年も暮れて行く。
その風雪に耐えて最後まで紅葉しない
常緑の松のよさがわかるよ)
美しい色に紅葉していた草木は、
冬の訪れとともにその枝から木の葉を落とし
寒々しい木立と化した今
常緑樹は緑を保ち風雪に耐えその姿を変えようとしない。
イエスの生誕祭とされるクリスマスに「もみの木」を飾るのも
寒さの厳しい北欧の人々にとって常緑樹は
永遠の緑の象徴として特別な存在だったようです。
日本では歳神様をお迎えする行事として
お正月に〆縄や門松に松を飾ります。
常緑である松には神が降臨すると言われ
永遠の命の象徴であり
縁起が良いとされています。
外国の習わしであるクリスマスが
楽しみになっているこの頃ですが
子供の頃からの日本の行事も
大切に伝えていきたいと思います。
コロナ禍での年末年始、静かに神聖な気持ちで
歳神様をお迎えしたいと思います。