秋来ぬと目にはさやかに見えねども

~~~秋来ぬと目にはさやかに見えねども

風の音にぞおどろかれぬる~~~      (古今集)

(秋が来たと目にははっきりと見えないけれど、風の音に秋の訪れを気づかされるよ)

今年の夏は梅雨明けからずっと猛暑が続いていましたが
立秋を過ぎお盆を過ぎてようやく朝夕は涼しく凌ぎやすくなりました。

朝窓を開けてすっと吹く風には確かに
季節の移ろいを感じます。

秋は、
風の音や空の色、雲の形を
少しずつ変えながら
日ごとに訪れているのですね。

こんなにも暑かった夏とも
お別れなのかと思うと
嬉しいような寂しいような
複雑な気がします。

お菓子やお抹茶も美味しい季節になります。
風炉の季節も終盤、しっとりとお稽古に励みましょう。

秋の訪れを楽しみながらお茶のある生活を楽しみたいですね。