〜〜〜わが宿の 池の藤波 咲きにけり
山ほととぎす いつか来鳴かむ〜〜〜 (古今集)
(我が家の池の辺りに藤の花が見事に咲いた。
山からやってくるほととぎすはいつ来て鳴いてくれるのだろうか)
一雨ごとに若葉が鮮やかに輝いて新緑の美しい季節になりました。
山藤は若葉に絡まって見事に咲きほこり
藤棚の下では蜜蜂を誘う芳香が漂って
いよいよ爽やかな初夏の始まりです。
慣れ親しんだ炉も風炉へと替わり
しっとりと漂った練香は清々しい白檀になります。
初風炉のお稽古は一に戻って薄茶運び点前から始めます。
建水には青竹の蓋置を仕込むと気持ちも引き締まりますね。
そろそろほととぎすの鳴き声が聞こえてきそうです。