ひむがしの 野にかぎろいの 立つ見えて

〜〜〜ひむがしの 野にかぎろいの 立つ見えて

かへり見すれば 月傾きぬ〜〜〜    (万葉集)

(東の野原を見ると夜明けの薄明かりが

ゆらゆらと揺らめいている。

振り返ると西の空には下弦の月が見えている)

 

令和2年庚子の年も残り少なくなりました。

初稽古を終えた頃

新型コロナウィルス感染症が報道され

緊急事態宣言から始まり

未だ収束することなく

不安な日々が続いています。

そんなコロナ禍、密を避けながら

お稽古が再開出来た時に

心の平穏を満たしてくれる

茶道の有難さを実感致しました。

先日早朝に稽古場近くの

池の水面から白く水蒸気のような

霧が上がっていました。

「蒸気霧」と言うそうです。

空気が冷たくて水面が温かい時に

起こる現象のようです。

白い霧が水面に漂って

上がっていく様子はとても

幻想的な感じに見えました。

いよいよ寒い冬の訪れですね。