藤波の咲き行く見れば霍公鳥(ほととぎす)

~~~藤波の 咲き行く見れば 霍公鳥(ほととぎす)

鳴くべき時に 近づきにけり~~~       (万葉集)

(藤の花が 咲き広がって行くのを見ると ほととぎすが
鳴く季節に 近づいてきたのだなあ)

 

桜花を愛でて春を感じていたのに、いつの間にか暖かい風に誘われ

山藤が木々に絡まって薄紫の花を咲かせていました。

 

季節の移ろいの速さにはびっくりです。

つい先日咲き乱れていた藤の花も盛りを

過ぎようとしています。

うぐいすの声を聴きながら

お稽古をしていたのに

今にもほととぎすの一声が聞こえてきそうです。

新緑に風薫る爽やかな季節になりましたね。

いよいよ初風炉です。

炭も小さくなり、お香は練香から白檀に変わります。

連休明けのお稽古が楽しみです。