早苗とるやまだのかけひ もりにけり

~~~早苗とるやまだのかけひ もりにけり

引くしめなはに 露ぞこぼるる~~~      (古今集)

(早苗をとって田植えをする山田に引いた掛け樋から水が漏れたのか
張ったしめ縄に露がこぼれているよ)

 

樹木が緑を深め

入梅と共に黒南風が吹き始めました。

たっぷりと水の張られた水田も

日ごとに鮮やかさを増して

緑一色です。

雨の続く不安定な時期ですが、草木はこの雨の恵みを受けて成長していきます。

せっかくなので梅雨の風情も楽しみたいと思います。

私は三田に住んでいるのですが、緑の中に鷺を見つけた時の風景が大好きです。

かつて白鷺の棗を使った八朔茶会を思い出しました。

雨に濡れた紫陽花や花しょうぶの風情も素敵ですね。

またいつか花しょうぶを愛でながらの茶会が出来ればいいですね。

雨上がりの夕べに蛍狩りもいいですね。

月末は「夏越の祓い」です。

今年も半年が過ぎようとしています。

コロナで不安な日々や半年の穢れを祓い、無事に夏を迎えて

残りの半年が平穏でありますように。