~~~夏きてはひとつ緑もうすくこき
梢におのが色は分かれて~~~ (後水尾院)
風薫る五月、新緑の美しい季節となりました。
自然の色彩が初夏の光を浴びてまぶしいくらいに
輝いています。
日ごとに濃く深い緑になって行くのでしょうね。
点前も初風炉となり初心に戻って先ず薄茶点前から
順に進めていきます。
利休道歌に、「稽古とは、一より習い十を知り、十よりかへるもとのその一」
とあるように、同じ一でも初心の頃とは積み重ねる度に点前も心構えも違ってきます。
茶道の習いにはこれでいいと言う終わりはないですね。
重ねれば重ねるほど、自分自身の未熟さを思い知らされます。
いつも初心を忘れずに学び続けたいと思います。