わが背子を大和へ遣るとさ夜深けて

~~~わが背子を大和に遣るとさ夜深けて
暁露にわが立ち濡れし~~~         (万葉集)

(私の弟を大和に送って、夜が深ける中立ち続けてしまい明け方の露に濡れてしまいました)

大伯皇女が弟の大津皇子を見送った時のお歌です。

 

弥生三月雛の節句が過ぎて早や春分を迎えます。

三月は別れの季節でもあります。

慣れ親しんだ道場保育園の五歳児クラスの園児とも
そろそろお別れです。

先日、道場保育園の園長先生に「愛別離苦」という言葉を教えていただきました。

お釈迦様の説かれた仏教で言う四苦八苦の一つ愛する人とも別れなければならない苦痛や悲しみの「苦」です。

人は何度と繰り返されるこの苦を乗り越えて生きているのですね。
別れがあるからまた新しい出会いが訪れ、新たな喜びに繋がります。

子供たちとの別れも新しい縁を結ぶ為のおめでたい門出なのですね。
茶道を通してたくさんの好奇心や元気なパワーに感動いたしました。
子供たちの逞しく健やかな成長も大きな大きな喜びになりました。